生後3日の女児。在胎39週、出生体重3,100 gで経腟分娩により出生した。母乳…
生後3日の女児。在胎39週、出生体重3,100 gで経腟分娩により出生した。母乳をよく飲み、よく泣き、排便もある。昨日から顔と胸の皮膚が軽く黄色くなってきた。母親が「どうして黄色くなるのか」と尋ねた。この時期に起こる生理的な黄疸の仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 母乳に含まれる黄色い色素が皮膚にたまって、肌が黄色く見えている黄疸は血液中のビリルビンが増えることで起こり、母乳の色素が皮膚にたまるものではありません。
- ⑵ 胎児期の赤血球が壊れてビリルビンが多くでき、肝臓がそれを処理する働きがまだ十分でない新生児は赤血球の数が多く寿命も短いためビリルビンの産生が多く、肝臓での抱合の働きが未熟なため、生後数日で生理的な黄疸がみられます。
- ⑶ 生まれたあとに肝臓に細菌が入り、肝臓の炎症で黄色くなっている哺乳と活気が良好で、感染を疑う所見はありません。生理的な黄疸は感染によるものではありません。
- ⑷ 胆汁の通り道がふさがっていて、胆汁が腸へ流れずに血液中にたまっている胆道がふさがる病気では便の色が白っぽくなり、黄疸が長引きます。生後3日の生理的な黄疸の仕組みではありません。
- ⑸ 母親の血液型に対する抗体が胎盤を通って赤ちゃんの赤血球を壊し、ビリルビンが急に増えている血液型不適合による溶血は病的な黄疸で、早い時期から急速に進むことが多く、この経過とは異なります。
解説
最も適切なのは、胎児期の赤血球が壊れてビリルビンが多くでき、肝臓がそれを処理する働きがまだ十分でないという説明です。新生児は胎児期に多かった赤血球が出生後に壊されてビリルビンが多く作られます。一方で、肝臓でビリルビンを水に溶ける形に変える働きが未熟なため、生後2〜3日ごろから黄疸が目立ち、1〜2週で消えていきます。活気と哺乳が良好で生後3日に出ていることから、生理的な黄疸と考えられます。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。