3歳の男児。かぜの症状もなく元気に遊んでいるが、母親が「寝ているときの息が大人よ…
3歳の男児。かぜの症状もなく元気に遊んでいるが、母親が「寝ているときの息が大人より速い気がする」と心配して受診した。安静時の呼吸数は1分間に26回、脈拍は1分間に105回で、呼吸の音に異常はなく、陥没呼吸もない。母親への説明として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 子どもの呼吸数は大人と同じなので、速い呼吸は肺炎の始まりと考えて抗菌薬を処方すると説明する小児の呼吸数は成人より多く、所見に異常はありません。抗菌薬を使う根拠もありません。
- ⑵ 脈拍が速いのは心臓の病気の可能性が高いので、すぐに心臓の超音波検査が必要だと説明する3歳児の脈拍として105回は正常の範囲で、心臓の病気を疑う所見ではありません。
- ⑶ 幼い子どもほど呼吸数と脈拍数は多く、この値は年齢相応の範囲だと説明する小児は年齢が低いほど体の大きさに比べて代謝が盛んで、呼吸数と脈拍数が多くなります。この値は3歳児として正常の範囲です。
- ⑷ 子どもは成長とともに呼吸数が増えていくので、今は大人より遅いはずだと説明する呼吸数は成長とともに減っていきます。大人より遅いという説明は誤りです。
- ⑸ 呼吸数が多いのは喘息の体質を示すので、吸入薬を毎日続けるよう説明する喘鳴や呼吸困難はなく、喘息を疑う所見はありません。
解説
最も適切なのは、幼い子どもほど呼吸数と脈拍数が多く、この値は年齢相応だと説明することです。小児は体の大きさに比べて代謝が盛んで、1回の換気量や心拍出量が小さいため、呼吸数と脈拍数を多くして必要な量をまかなっています。成長とともにどちらも少しずつ減り、思春期ごろに成人の値に近づきます。この男児は元気で、呼吸音や陥没呼吸にも異常がないため、病気を疑う所見はないと判断できます。
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