在胎40週で経腟分娩により出生した男児。出生直後に大きな声で泣き、自発呼吸が始ま…
在胎40週で経腟分娩により出生した男児。出生直後に大きな声で泣き、自発呼吸が始まった。生後最初の呼吸とともに起こる循環の変化として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 体循環の血管抵抗が下がり、全身の血圧が胎児期より低くなる。抵抗の低い胎盤が切り離されるため、体血管抵抗はむしろ上がります。
- ⑵ 肺が広がって肺血管の抵抗が下がり、肺へ流れる血液が増える。肺の拡張と酸素化で肺血管抵抗が急に下がり、右心室からの血液が肺へ流れるようになります。
- ⑶ 右心房の圧が左心房を上回り、卵円孔を通る血流が増える。肺からの還流で左心房圧が上がるため、卵円孔は弁が押されて機能的に閉じます。
- ⑷ 臍静脈から肝臓を迂回して下大静脈へ向かう血流が増える。臍帯が切断されると臍静脈からの血流は途絶え、静脈管も閉じていきます。
- ⑸ 大動脈から肺動脈へ向かう動脈管の血流が、生後も増え続ける。動脈管は血中の酸素が増えることで収縮し、生後まもなく機能的に閉じます。
解説
肺が広がって肺血管の抵抗が下がり、肺への血流が増えるのが最初の変化です。胎児期は肺血管抵抗が高く、血液は卵円孔や動脈管を通って肺を迂回しています。出生して呼吸が始まると肺血管抵抗が下がり、肺から左心房へ戻る血液が増えて左心房圧が上がり、卵円孔は閉じます。血中の酸素が増えると動脈管も収縮して閉じ、胎盤が切り離されて体血管抵抗は上がります。
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