研修医が、心不全が疑われる70歳の女性で頸静脈の状態を観察することになった。診察…
研修医が、心不全が疑われる70歳の女性で頸静脈の状態を観察することになった。診察の方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ あお向けに水平に寝かせ、首を左に向けたまま呼吸を止めてもらう。水平に寝かせると健康な人でも静脈が張り、異常かどうかが判断しにくくなります。
- ⑵ 立った姿勢で正面を向いてもらい、首の左右を同時に指で強く押さえる。立位では頸静脈がつぶれて観察できません。押さえると拍動も見えなくなります。
- ⑶ 上半身を45度ほど起こし、右の内頸静脈の拍動の上端の高さを見る。上半身を約45度起こすと拍動の上端が観察しやすくなり、その高さから右心房の圧を推し量れます。
- ⑷ 頭を低くした姿勢にし、左の外頸静脈の太さを測る。頭を下げると健康な人でも静脈が張るため評価になりません。また右の内頸静脈が適しています。
- ⑸ 首を強く前に曲げてもらい、下顎の下で拍動を指で数える。首を曲げると静脈が見えにくくなります。拍動は指で数えるのではなく目で観察します。
解説
上半身を45度ほど起こした姿勢にし、右の内頸静脈の拍動の上端の高さを見るのが適切です。右の内頸静脈は右心房とまっすぐにつながっているため、その拍動の高さから右心房の圧を推し量ることができます。水平に寝かせると健康な人でも静脈が張り、立たせるとつぶれてしまいます。心不全などで静脈の圧が高いと、上半身を起こしても拍動の上端が高い位置に見えます。
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