30歳の女性。3日前から右眼が見えにくく、眼を動かすと痛む。研修医がペンライトで…
30歳の女性。3日前から右眼が見えにくく、眼を動かすと痛む。研修医がペンライトで瞳孔を診察した。右眼の視神経に障害があるときにみられる所見として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 右の瞳孔が大きく開き、右の眼球が外下方へ向いたまま動かない。散瞳と眼球の外下方への偏位は、動眼神経の麻痺による所見です。
- ⑵ 近くの物を見ると両側の瞳孔は縮むが、光を当てても縮まない。近見反応は保たれ対光反射が消える所見は、別の部位の障害で見られるものです。
- ⑶ 右眼に光を当てると右の瞳孔は縮むが、左の瞳孔はまったく動かない。片眼に光を当てると両側の瞳孔が縮むのが正常で、この所見は視神経の障害では説明できません。
- ⑷ 光を左眼から右眼へ移すと、縮んでいた両側の瞳孔がかえって広がる。障害された側の眼に光を移すと入力が弱まり、両側の瞳孔が広がります。視神経の障害を示す所見です。
- ⑸ 暗い部屋で右の瞳孔が左より小さく、右のまぶたも少し下がっている。片側の縮瞳と眼瞼下垂は、交感神経の障害による所見です。
解説
光を左眼から右眼へ移すと両側の瞳孔が広がることが、右眼の視神経の障害を示す所見です。片眼に光を当てると、両眼の瞳孔が同じように縮みます。視神経が障害された側では光の情報が弱く伝わるため、健康な眼から障害された眼に素早く光を移すと、両側の瞳孔が広がって見えます。視神経炎などで見られ、眼を動かすと痛む症状とあわせて手がかりになります。
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