この患者の今回受診時の検査結果を踏まえ、処方薬(アロプリノール)に代えて医師へ提…
47 歳男性。飲酒歴なし。7 ケ月前に左母趾の激痛と腫脹を認め、痛風発作と診断されナプロキセン錠が処方された。3 ケ月前より以下の薬剤が処方された。検査値が併記された処方箋を持って患者が薬局を訪れた際、薬剤師に対して「痛みは和らいできたが、尿酸値が徐々に上がってきた。このまま服用を続けてよいのか。」と相談があった。(処方)アロプリノール錠 100 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分(検査値)血清尿酸 7.5 mg/dL、AST 92 IU/L、ALT 117 IU/L、γ-GTP 86 IU/L、eGFR 82 mL/min/1.73 m²、尿 pH 4.5、尿比重 1.020、尿糖(-)、尿中尿酸排泄量 0.406 mg/kg/時(正常値:0.483~0.509 mg/kg/時)
この患者の今回受診時の検査結果を踏まえ、処方薬(アロプリノール)に代えて医師へ提案すべき薬物として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ コルヒチンコルヒチンは痛風発作の予防・治療薬で、尿酸値を下げる作用はなく、アロプリノールの代替になりません。
- ⑵ ベンズブロマロンベンズブロマロンは尿酸排泄促進薬ですが、劇症肝炎の報告があり肝障害のある患者には禁忌です。
- ⑶ ドチヌラド排泄低下型で肝機能障害のある患者には、選択的URAT1阻害薬のドチヌラドが最も適しており正答です。
- ⑷ トピロキソスタットトピロキソスタットは尿酸生成抑制薬で、排泄低下型であるこの患者への変更として最適ではありません。
- ⑸ フェブキソスタットフェブキソスタットも尿酸生成抑制薬で、尿酸排泄低下が主因のこの患者には最適ではありません。
解説
正解は⑶です。この患者は尿中尿酸排泄量が0.406 mg/kg/時と正常より少なく、尿酸排泄低下型の高尿酸血症と考えられるため、尿酸生成抑制薬のアロプリノールより尿酸排泄促進薬が適します。さらにAST・ALT・γ-GTPが上昇して肝機能障害があり、劇症肝炎の報告があるベンズブロマロンは肝障害患者に禁忌です。そのため選択的URAT1阻害薬のドチヌラドが最も適切です。尿pHが4.5と酸性尿のため、尿アルカリ化薬の併用も検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成