下図は、空腹時又は朝食後にリボフラビンを経口投与したときの投与量と累積尿中排泄量…
下図は、空腹時又は朝食後にリボフラビンを経口投与したときの投与量と累積尿中排泄量との関係を示している。リボフラビンの消化管吸収に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ Aが朝食後、Bが空腹時に投与したときの曲線である。食後は胃内容排出が遅く吸収担体が飽和しにくいため、吸収量の多いAが朝食後の曲線です。
- ⑵ Aが空腹時、Bが朝食後に投与したときの曲線である。空腹時は吸収担体が飽和して吸収量が少なくなるため、空腹時はBの曲線です。
- ⑶ BがAより低値となるのは、リボフラビンの胃内容排出速度の低下が原因である。空腹時のBが低いのは胃内容排出速度が速いためで、低下が原因ではありません。
- ⑷ BがAより低値となるのは、リボフラビンの小腸上皮細胞から腸管腔への排出トランスポーターの飽和が原因である。Bが低いのは吸収側の取込みトランスポーターの飽和によるもので、排出トランスポーターの飽和ではありません。
- ⑸ メトクロプラミドを前投与したときの曲線は、食事の有無によらずAよりBに近い。メトクロプラミドは胃内容排出を速めるため、吸収担体が飽和しやすくBに近い曲線となります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑸です。図は見られませんが、リボフラビンは小腸上部に発現するトランスポーターにより飽和性の能動輸送で吸収されます。空腹時は胃内容排出が速く、リボフラビンが吸収部位に一度に到達して輸送担体が飽和するため吸収率が低下し、尿中排泄量が頭打ちになります。食後は胃内容排出が遅く少しずつ送られるため飽和しにくく吸収量が増えるので、上の曲線Aが朝食後、Bが空腹時です。消化管運動を促進するメトクロプラミドを前投与すると胃内容排出が速まり、空腹時のBに近くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成