TDM の実施が望ましい薬物のうち、臨床用量で体内動態が非線形性を示す薬物はどれ…
TDM の実施が望ましい薬物のうち、臨床用量で体内動態が非線形性を示す薬物はどれか。1つ選べ。
- ⑴ カルバマゼピンカルバマゼピンは自己酵素誘導による時間依存的な変化を示しますが、用量非線形の代表ではありません。
- ⑵ ジゴキシンジゴキシンは主に腎排泄され、臨床用量では線形の体内動態を示します。
- ⑶ バンコマイシンバンコマイシンは腎排泄型で、臨床用量では線形の体内動態を示します。
- ⑷ フェニトインフェニトインは臨床用量で代謝が飽和し、ミカエリス・メンテン型の非線形動態を示します。
- ⑸ フェノバルビタールフェノバルビタールは半減期が長いものの、臨床用量では線形の体内動態を示します。
解説
正解は⑷です。フェニトインは主にCYP2C9などで代謝されますが、臨床用量の範囲で代謝酵素が飽和し、ミカエリス・メンテン型の非線形の体内動態を示します。そのため投与量を少し増やしただけで血中濃度が急上昇し、眼振や運動失調などの中毒症状が出やすく、TDMが特に重要です。カルバマゼピンは自己酵素誘導で経時的に濃度が低下しますが、用量に対する非線形性とは異なります。ジゴキシン、バンコマイシン、フェノバルビタールは臨床用量では線形の体内動態を示します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成