イヌリンを点滴静注するとき、定常状態における血漿中イヌリン濃度(Cp)、糸球体ろ…
イヌリンを点滴静注するとき、定常状態における血漿中イヌリン濃度(Cp)、糸球体ろ過された直後の尿(原尿)に含まれるイヌリンの濃度(C原尿)及び排泄される尿に含まれるイヌリンの濃度(C尿)の関係を最も適切に表しているのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ Cp ≒ C原尿 ≒ C尿水の再吸収により尿は濃縮されるため、C尿はCpやC原尿より高くなります。
- ⑵ Cp ≒ C原尿 > C尿イヌリンは再吸収されず水だけが再吸収されるため、C尿がC原尿より低くなることはありません。
- ⑶ Cp ≒ C原尿 < C尿イヌリンは自由にろ過されCp≒C原尿となり、水の再吸収で濃縮されるためC尿はそれより高くなります。
- ⑷ Cp > C原尿 > C尿イヌリンはタンパク結合せず自由にろ過されるので、CpとC原尿はほぼ等しくなります。
- ⑸ Cp < C原尿 < C尿糸球体ろ過では濃縮は起こらず、C原尿はCpとほぼ等しくなります。
解説
正解は⑶です。イヌリンは血漿タンパク質と結合せず、糸球体で自由にろ過されるため、原尿中濃度は血漿中濃度とほぼ等しくなります(Cp≒C原尿)。さらにイヌリンは尿細管で分泌も再吸収もされない一方、水は尿細管で約99%が再吸収されるため、尿が濃縮されて排泄尿中のイヌリン濃度は原尿より大きく上昇します(C原尿<C尿)。この性質からイヌリンクリアランスは糸球体ろ過速度(GFR)の測定に用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成