ソクマル薬剤師

問題なく自己注射ができると確認でき、医師に情報提供したところ、この薬剤を継続使用…

79 歳男性。難治性の気管支ぜん息と診断され、吸入ステロイド薬及び長時間作用性気管支拡張薬による吸入療法を行っていた。しかし、効果不十分のため3ケ月前よりメポリズマブ(遺伝子組換え)皮下注が追加され、院内処方にて病院で使用法の指導・確認を行っていた。今月より院外処方となり、薬局に処方1 の処方箋を持って訪れた。薬剤師は、患者に練習用模擬ペンにて一連の操作をしてもらい、適切に使用できるか確認することとした。なお、この男性は、同一世帯に75 歳の妻がおり、両者とも要支援・要介護認定は受けていない。この夫婦は年金受給者でその他の収入はなく、窓口負担割合が1割である。(処方1 :処方日7 月1 日)メポリズマブ(遺伝子組換え)皮下注(100 mg/ 1 キット)(注) 1 キット1 回100 mg4 週間に1 回 皮下注射(自己注射)(注)この薬剤1 キットの薬価は約16 万円である。(皮下注ペンの構造と概要)薬液確認バー針キャップ(透明)安全カバー 薬液確認窓 使用前 使用後未使用の場合、薬液確認窓から薬液が見えます薬液注入後、薬液確認バーが左側に移動します穿刺用針は安全カバーに内蔵されており、針キャップを外し、安全カバーが見えなくなるまで穿刺部位にペン先を押し込むと、針が刺さり、薬液が注入される構造となっている。
問題なく自己注射ができると確認でき、医師に情報提供したところ、この薬剤を継続使用することとなった。その後、7 月28 日に受診し、その日に薬局に処方1と同じ内容の処方箋を持って訪れた。この患者の医療費の自己負担に関する制度の内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。

解説

正解は⑷と⑸です。この患者は7月1日と7月28日に高額な薬剤(1キット約16万円)を使用しており、同じ月の自己負担が上限を超えるため、高額療養費制度が利用できます。高額療養費制度には年齢の上限はなく、年齢や所得に応じて自己負担限度額が定められています。79歳の患者と75歳の妻はともに後期高齢者医療制度に加入しており、同一世帯で同じ医療保険のため、自己負担を合算できます。限度額は月単位で判断し、支給は保険者である後期高齢者医療広域連合が行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成

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