薬剤師は男性に、葛根湯はかぜにも適応があることと、葛根湯の注意事項等情報(添付文…
30 歳男性。広告で見たかぜ薬を求めて来局した。購入希望のかぜ薬は要指導医薬品であった。薬剤師が症状など必要な情報の聞き取りをしたところ、この来局者が使用者本人であり、肩のこりや痛みで医師から処方された薬を服用していることがわかった。お薬手帳を持参しており、手帳に記載されていた薬剤以外に服用している薬剤やサプリメントはないとのことであった。(来局者が購入希望したかぜ薬の成分)ロキソプロフェンナトリウム水和物ジヒドロコデインリン酸塩d-クロルフェニラミンマレイン酸塩dl-メチルエフェドリン塩酸塩グアイフェネシン無水カフェイン(お薬手帳に記載されていた薬剤)メコバラミン錠500 μg葛根湯エキス顆粒
薬剤師は男性に、葛根湯はかぜにも適応があることと、葛根湯の注意事項等情報(添付文書)の併用注意に希望したかぜ薬の成分が記載されていることを説明した。このかぜ薬の成分のうち、併用注意の成分はどれか。1つ選べ。
- ⑴ ロキソプロフェンナトリウム水和物ロキソプロフェンは解熱鎮痛成分で、葛根湯の併用注意に記載されている成分ではありません。
- ⑵ ジヒドロコデインリン酸塩ジヒドロコデインは鎮咳成分で、葛根湯の併用注意に記載されている成分ではありません。
- ⑶ d-クロルフェニラミンマレイン酸塩d-クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分で、葛根湯の併用注意に記載されている成分ではありません。
- ⑷ dl-メチルエフェドリン塩酸塩dl-メチルエフェドリンはエフェドリン類で、麻黄を含む葛根湯との併用で交感神経刺激作用が増強されるため併用注意です。
- ⑸ グアイフェネシングアイフェネシンは去痰成分で、葛根湯の併用注意に記載されている成分ではありません。
解説
正解は⑷です。葛根湯には麻黄が含まれており、麻黄の主成分はエフェドリンです。エフェドリン類を含む製剤と併用すると、交感神経刺激作用が増強され、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、精神興奮などが現れやすくなるため、添付文書で併用注意とされています。かぜ薬に含まれるdl-メチルエフェドリン塩酸塩はエフェドリン類の成分で、これに該当します。ロキソプロフェン、ジヒドロコデイン、クロルフェニラミン、グアイフェネシンは、葛根湯の併用注意として挙げられている成分ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成