このフォローアップを行う際、血圧の値以外に優先して確認すべき症状や状態はどれか。…
68 歳男性。身長172 cm、体重63 kg。高血圧症及び慢性心不全のため処方1 の薬剤を服用していた。今回の受診で血圧が164/90 mmHg を示し、処方2 へ変更となり、処方箋を持って薬局を訪れた。薬局にて患者に服薬指導を行い薬を渡し、調剤録と薬剤服用歴の記載を行った。薬剤服用歴のP(計画)欄に、「30 日処方のため、服用15 日後に電話にてフォローアップを行う。(本人の了承済)」と記載した。(処方1 )バルサルタン錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 30 日分(処方2 )バルサルタン錠80 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 30 日分
このフォローアップを行う際、血圧の値以外に優先して確認すべき症状や状態はどれか。2つ選べ。
- ⑴ 動悸やふらつきの出現バルサルタンの増量により過度に血圧が下がると、ふらつきや動悸が現れることがあるため確認します。
- ⑵ 歯ぐきからの出血の出現歯ぐきからの出血は抗凝固薬や抗血小板薬で確認すべき症状で、この処方で優先すべきものではありません。
- ⑶ まぶしさの出現まぶしさは抗コリン作用による散瞳などで生じる症状で、この処方で優先して確認すべきものではありません。
- ⑷ 口内炎の出現口内炎は、バルサルタンやビソプロロールで優先して確認すべき症状ではありません。
- ⑸ 体重の急な増加慢性心不全では体液貯留による急な体重増加が心不全悪化の徴候となるため、優先して確認します。
解説
正解は⑴と⑸です。バルサルタンを40 mgから80 mgに増量したため、過度の降圧によるふらつきやめまい、それに伴う動悸がないかを確認します。また、この患者は慢性心不全を合併しているため、心不全の悪化を早期に見つける指標として、体液貯留による体重の急な増加を確認することが重要です。歯ぐきからの出血は抗凝固薬、まぶしさは抗コリン薬などで問題となる症状です。口内炎もバルサルタンやビソプロロールで優先して確認すべき症状ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成