ソクマル薬剤師

この患者の抗菌薬を用いた治療において、抗菌薬適正使用支援チームが主治医に助言する…

50 歳男性。4 ケ月前に、僧帽弁閉鎖不全症に対して、自己の僧帽弁を温存する僧帽弁形成術が施行された。その後、外来で経過観察を行っていたが、継続する38 ℃台の発熱、手掌や足底に紅斑が認められ、精査目的で入院となった。入院時施行された経食道心エコーでは、僧帽弁周囲に疣ぜいゆう贅(疣腫)が認められた。原因微生物を同定するため血液培養検査を実施した結果、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌が検出されたため、感染性心内膜炎と診断された。脳膿瘍や髄膜炎の合併症は認められなかった。主治医からの依頼があり、抗菌薬適正使用支援チームとして介入することとなった。(入院時検査所見)白血球12,500/μL、CRP 7.5 mg/dL(基準値0.14 mg/dL 以下)、Hb 15.6 g/dL、AST 25 IU/L、ALT 15 IU/L、BUN 16.3 mg/dL、血清クレアチニン0.85 mg/dL、尿タンパク(-)、尿潜血(-)
この患者の抗菌薬を用いた治療において、抗菌薬適正使用支援チームが主治医に助言する内容として最も適切なのはどれか。2つ選べ。

解説

正解は⑵と⑶です。感染性心内膜炎では持続的な菌血症が特徴で、治療効果を確認する際の血液培養は、検出感度を高め汚染菌との区別をつけるために複数セット採取します。また、抗菌薬の影響をできるだけ受けない時点、すなわち次回の抗菌薬点滴を開始する直前に採血するのが適切です。感染性心内膜炎は指定感染症ではありません。治療期間は、血液培養の陰性化を確認した日から通常4〜6週間と長期にわたるため、陰性化やCRPの低下だけで治療を終了してはいけません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成

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