ソクマル薬剤師

この患者への薬物治療について、整形外科病棟の症例検討カンファレンスで研修医や医療…

76 歳女性。身長 153 cm、体重 42 kg。在宅医療を受けていたが転倒し、大腿骨近位部骨折のため整形外科にて入院加療となった。後日、仙骨部に褥瘡が認められたため、褥瘡対策チームが介入することとなった。褥瘡患部は、感染の可能性のある黄色壊死組織を形成していたため(黄色期)、処方1 の薬剤で治療が開始された。(処方1 )カデックス軟膏 0.9%(注) 100 g1 回適量 1 日2 回 朝夕 患部に塗布注:カデキソマー 150、マクロゴール 400、マクロゴール 4,000 を基剤とし、1 g中にヨウ素9 mg を含有する。2 週間後、褥瘡対策チームの回診の際、医師が褥瘡の診察を行い、処方1 の薬剤から処方2 の薬剤へ変更となった。(処方2 )トレチノイントコフェリル軟膏 0.25% 30 g1 回適量 1 日2 回 朝夕 患部に塗布
この患者への薬物治療について、整形外科病棟の症例検討カンファレンスで研修医や医療スタッフ向けに発表して欲しいと褥瘡対策チームの薬剤師へ依頼があった。薬剤師の発表内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。

解説

正解は⑴と⑸です。カデックス軟膏はマクロゴールを基剤とする水溶性基剤で、カデキソマーとともに滲出液を吸収し、ヨウ素の殺菌作用も示すため、感染の可能性があり滲出液の多い黄色期の褥瘡に適しています。トレチノイントコフェリル軟膏は線維芽細胞の増殖や血管新生を促し、肉芽形成を促進する薬で、壊死組織が除去され感染が落ち着いた後の赤色期に用います。処方変更は創が改善したためであり、効果不十分だったためではありません。体位変換も重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成

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