薬剤師はこの親子に、皮膚の露出を少なくするために長袖・長ズボンなどの衣服を着用す…
新聞報道で、致死率の高い感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を知った中学生(14 歳)と父親がドラッグストアに来局した。この親子は、夏休みに登山をすることになったので、SFTS とその感染を防ぐための方法を教えて欲しいとの相談があった。
薬剤師はこの親子に、皮膚の露出を少なくするために長袖・長ズボンなどの衣服を着用することに加えて、虫よけ剤の使用を勧めた。虫よけ剤の活性成分として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ イミダクロプリドイミダクロプリドはネオニコチノイド系の殺虫成分で、ペットのノミ・マダニ駆除などに使われ、人の虫よけ剤の成分ではありません。
- ⑵ ディートディートは蚊やマダニなどに有効な忌避剤で、虫よけ剤の代表的な有効成分です。
- ⑶ イカリジンイカリジンは蚊やマダニに有効な忌避剤で、年齢による使用制限がなく、皮膚刺激やにおいが少ない成分です。
- ⑷ ジクロルボスジクロルボスは有機リン系の殺虫成分で、くん蒸剤などに用いられ、皮膚に使う虫よけ剤ではありません。
- ⑸ ジフェンヒドラミンジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン薬で、虫刺され後のかゆみを抑える目的で使い、虫を寄せつけない作用はありません。
解説
正解は⑵と⑶です。ディートとイカリジンは、蚊やマダニなどに対する忌避剤として、皮膚や衣服に用いる虫よけ剤の代表的な有効成分です。ディートは年齢に応じて使用回数の目安があり、イカリジンは年齢による使用制限がなく、においや刺激が少ない特徴があります。イミダクロプリドやジクロルボスは虫を殺す殺虫成分で、人の皮膚に塗る虫よけ剤ではありません。ジフェンヒドラミンは虫刺されのかゆみ止めに使う抗ヒスタミン薬です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成