入院後、レボドパ・カルビドパ配合錠を1 回1 錠、1 日3 回から1 回1 錠、…
68 歳男性。パーキンソン病及びうつ病の治療のため継続して薬剤を服用し、パーキンソン病の症状は軽快していたが、1 ケ月前より時間帯によって歩くことができたりできなかったりする症状が認められ、生活に支障をきたすようになった。薬の調節とリハビリテーションを行う目的で4 週間の入院となった。(入院時持参薬)レボドパ100 mg・カルビドパ配合錠ペルゴリドメシル酸塩錠250 μgパロキセチン錠20 mg
入院後、レボドパ・カルビドパ配合錠を1 回1 錠、1 日3 回から1 回1 錠、1 日5 回に増量したが、症状が改善しなかったため、さらに薬剤を追加することとなった。この患者に追加する薬剤の候補として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ イストラデフィリン錠イストラデフィリンはアデノシンA2A受容体拮抗薬で、レボドパ併用下のウェアリングオフ現象の改善に用いられます。
- ⑵ エンタカポン錠エンタカポンは末梢のCOMTを阻害してレボドパの血中半減期を延ばし、ウェアリングオフ現象を改善します。
- ⑶ セレギリン塩酸塩錠セレギリンはMAO-B阻害薬で、パロキセチンとの併用はセロトニン症候群のおそれがあるため禁忌です。
- ⑷ サフィナミドメシル酸塩錠サフィナミドもMAO-B阻害薬であり、SSRIのパロキセチンとの併用は禁忌のため、この患者には適しません。
- ⑸ ラサギリンメシル酸塩錠ラサギリンもMAO-B阻害薬で、パロキセチンとの併用は禁忌とされているため、追加薬として不適切です。
解説
正解は⑴と⑵です。この患者は時間帯によって動ける・動けないが変わるウェアリングオフ現象を起こしており、レボドパの増量でも改善していません。追加薬としては、アデノシンA2A受容体拮抗薬のイストラデフィリンや、末梢でのレボドパ分解を抑えて作用時間を延ばすCOMT阻害薬のエンタカポンが候補になります。セレギリン、サフィナミド、ラサギリンはMAO-B阻害薬で、パロキセチンなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬との併用はセロトニン症候群のおそれがあり禁忌です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成