17 歳男性。14 歳時、起床時に右肩がぴくついた後、意識が消失した。病院におい…
17 歳男性。14 歳時、起床時に右肩がぴくついた後、意識が消失した。病院において脳波検査で異常が指摘され、てんかんと診断された。バルプロ酸ナトリウムによる治療が開始され、問題なく経過していた。今回、全般性強直間代発作が出現し、重積状態になったため救急搬送された。20 分ほどけいれん発作が持続している。本患者のけいれん抑制のために最初に静脈内投与される薬物として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ メタンフェタミンメタンフェタミンは覚醒剤で中枢を興奮させ、けいれんを悪化させるおそれがあります。
- ⑵ ジアゼパムベンゾジアゼピン系のジアゼパム静注は重積状態の第一選択薬なので正答です。
- ⑶ プロポフォールプロポフォールは第一・第二選択薬が無効な難治性重積状態で用いる全身麻酔薬です。
- ⑷ ロラゼパムベンゾジアゼピン系のロラゼパム静注は重積状態の第一選択薬なので正答です。
- ⑸ フェノバルビタールフェノバルビタールはベンゾジアゼピン系が無効な場合に用いる第二選択薬です。
解説
正解は⑵と⑷です。けいれんが5分以上持続するてんかん重積状態では、脳障害を防ぐため速やかに発作を止める必要があり、第一選択はベンゾジアゼピン系薬の静脈内投与です。ジアゼパムやロラゼパムはGABAA受容体の機能を増強して速やかに発作を抑えます。これで止まらない場合にホスフェニトイン、フェノバルビタール、レベチラセタムなどを用い、難治例ではプロポフォールなどによる全身麻酔を行います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成