心筋細胞の壊死を直接起こすことにより、心不全を誘発するのはどれか。1つ選べ。
心筋細胞の壊死を直接起こすことにより、心不全を誘発するのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ アミオダロンアミオダロンは間質性肺炎や甲状腺機能異常などが重要な副作用で、心筋壊死による心不全の代表薬ではありません。
- ⑵ ドキソルビシン活性酸素などで心筋細胞を直接傷害し、用量依存的に心不全を起こすので正答です。
- ⑶ エナラプリルエナラプリルはACE阻害薬で、心不全の治療薬です。
- ⑷ ビソプロロールビソプロロールはβ1遮断薬で、慎重に増量して慢性心不全の治療に用います。
- ⑸ ピオグリタゾンピオグリタゾンは腎尿細管でのNa⁺再吸収促進による体液貯留で心不全を誘発し、心筋壊死によるものではありません。
解説
正解は⑵です。ドキソルビシンなどのアントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬は、鉄との錯体形成による活性酸素の産生などにより心筋細胞を直接傷害・壊死させ、心筋症や心不全を引き起こします。障害は累積投与量に依存して起こりやすくなるため、総投与量の上限が設けられ、心機能の定期的な確認が必要です。ピオグリタゾンも心不全を起こすことがありますが、体液貯留によるもので心筋壊死ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成