本患者の食物アレルギーに関して正しいのはどれか。2つ選べ。
11 歳女児。小麦の食物アレルギーがあり、学校給食では除去食で対応し、学校にはアナフィラキシーショックに備え治療薬のエピペン注射液(注)を常備している。最近、夕食後にじん麻疹が身体の広範囲で現れるようになったため、かかりつけの医療機関を受診した。(注)エピペン注射液:アドレナリン注射液
本患者の食物アレルギーに関して正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 原因食物を摂取してから数日後に症状が現れることが多い。IgEが関与する即時型反応で、多くは摂取後数分から2時間以内に症状が現れます。
- ⑵ じん麻疹以外にも、消化器症状や呼吸器症状などを発症しやすい。皮膚症状以外にも、腹痛・嘔吐などの消化器症状や咳・喘鳴などの呼吸器症状を起こしやすいです。
- ⑶ 皮膚プリックテストのみで確定診断できる。皮膚プリックテストは感作の有無を示すだけで、確定診断には病歴や食物経口負荷試験が必要です。
- ⑷ 皮膚症状にはアドレナリン β2 受容体刺激薬が用いられる。じん麻疹などの皮膚症状には抗ヒスタミン薬が用いられます。β2受容体刺激薬は気管支症状に用います。
- ⑸ 成長に伴い本症状は軽快する可能性が高い。小麦アレルギーは成長とともに耐性を獲得し、症状が軽快していく例が多いとされています。
解説
正解は⑵と⑸です。小麦による食物アレルギーは主にIgEを介する即時型で、原因食物を摂取して数分から2時間以内に症状が現れます。じん麻疹などの皮膚症状が最も多いものの、腹痛や嘔吐などの消化器症状、咳や喘鳴などの呼吸器症状も起こりやすく、重い場合はアナフィラキシーに至ります。乳幼児期に発症した小麦アレルギーは、成長とともに耐性を獲得して軽快することが多いです。確定診断には病歴や食物経口負荷試験を組み合わせます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成