エピペン注射液に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
11 歳女児。小麦の食物アレルギーがあり、学校給食では除去食で対応し、学校にはアナフィラキシーショックに備え治療薬のエピペン注射液(注)を常備している。最近、夕食後にじん麻疹が身体の広範囲で現れるようになったため、かかりつけの医療機関を受診した。(注)エピペン注射液:アドレナリン注射液
エピペン注射液に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 使用前に、注射液が褐色であることを確認する。アドレナリンは光や酸素で酸化されて褐色になるため、無色透明であることを確認し、変色していれば使いません。
- ⑵ 使用後は、症状が改善しても必ず医療機関で診察を受けるよう指導する。アドレナリンの効果は一時的で症状が再燃することもあるため、使用後は必ず医療機関を受診します。
- ⑶ 自己注射は認められておらず、症状発現から30 分経過後に医療機関で注射する。エピペンは本人や保護者、学校の教職員などが緊急時に使用することが想定された自己注射薬です。
- ⑷ 急激に上昇した血圧を下げる目的で使用される。アナフィラキシーによる血圧低下やショックに対し、血圧を上げて症状を改善する目的で使用します。
- ⑸ 大腿部外側に着衣させた状態でも注射できる。緊急時に素早く使えるよう、大腿部前外側に衣服の上からでも注射できるように作られています。
解説
正解は⑵と⑸です。エピペン注射液はアナフィラキシーの補助治療に用いるアドレナリン自己注射薬で、医療機関に着くまでの症状の進行を一時的に抑えるものです。効果は一時的で症状が再び現れることもあるため、使用後は症状が改善しても必ず医療機関を受診するよう指導します。緊急時に素早く使えるよう、大腿部の前外側に衣服の上からでも注射できます。薬液が褐色に変色している場合は劣化しているため使用しないことも説明しておく必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成