多発性骨髄腫の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
多発性骨髄腫の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ T 細胞が腫瘍化する。腫瘍化するのはB細胞系の形質細胞であり、T細胞ではありません。
- ⑵ 腫瘍細胞が産生するM タンパク質は、単クローン性の免疫グロブリンである。Mタンパク質は単一クローンの形質細胞が産生する単クローン性の免疫グロブリン(またはその軽鎖)です。
- ⑶ アミロイドタンパク質が臓器や組織に沈着し、臓器障害をきたす。免疫グロブリン軽鎖に由来するアミロイド(ALアミロイド)が臓器に沈着し、腎臓や心臓の障害を起こすことがあります。
- ⑷ 骨髄細胞にフィラデルフィア染色体を認める。フィラデルフィア染色体は慢性骨髄性白血病などで認められる染色体異常で、多発性骨髄腫の特徴ではありません。
- ⑸ 脾腫が頻発する。多発性骨髄腫では脾腫はまれです。脾腫が目立つのは慢性骨髄性白血病や骨髄線維症などです。
解説
正解は⑵と⑶です。多発性骨髄腫は、B細胞が最終分化した形質細胞が腫瘍化する造血器腫瘍です。腫瘍細胞は単一クローン由来の免疫グロブリンであるMタンパク質を産生し、血清や尿(ベンス・ジョーンズタンパク)から検出されます。免疫グロブリン軽鎖に由来するアミロイドが臓器に沈着し、腎障害などの臓器障害をきたすこともあります。症状は高カルシウム血症、腎障害、貧血、骨病変(CRAB)が代表的です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成