中枢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
中枢神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ メチルフェニデートは、ノルアドレナリンやドパミンの再取り込みを阻害することで、覚醒作用を示す。メチルフェニデートはノルアドレナリンとドパミンの再取り込みを阻害し、覚醒作用を示します。
- ⑵ カフェインは、キサンチンオキシダーゼを阻害することで、中枢興奮作用を示す。カフェインの中枢興奮作用は主にアデノシン受容体の遮断によるもので、キサンチンオキシダーゼ阻害ではありません。
- ⑶ フルマゼニルは、γ-アミノ酪酸GABAA 受容体のGABA 結合部位を遮断することで、呼吸を促進する。フルマゼニルはベンゾジアゼピン結合部位を遮断して、ベンゾジアゼピン系薬の作用を拮抗させます。
- ⑷ グアンファシンは、アドレナリン α2 受容体を遮断することで、攻撃性を抑制する。グアンファシンはα2A受容体を刺激する薬で、ADHDの治療に用いられます。
- ⑸ アトモキセチンは、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、注意欠如を改善する。アトモキセチンはノルアドレナリンの再取り込みを選択的に阻害し、ADHDの不注意を改善します。
解説
正解は⑴と⑸です。メチルフェニデートはドパミンとノルアドレナリンのトランスポーターを阻害して再取り込みを抑え、覚醒作用を示し、ナルコレプシーやADHDに用いられます。アトモキセチンはノルアドレナリンの再取り込みを選択的に阻害し、ADHDの不注意や多動を改善します。カフェインの中枢興奮作用はアデノシン受容体遮断によるものです。フルマゼニルはGABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位を遮断し、グアンファシンはα2A受容体の刺激薬である点が誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成