片頭痛治療薬の作用機序に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
片頭痛治療薬の作用機序に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ エレトリプタンは、セロトニン 5-HT1B 受容体を刺激して、脳血管を収縮させる。エレトリプタンは5-HT1B受容体を刺激し、拡張した脳血管を収縮させます。
- ⑵ ゾルミトリプタンは、セロトニン 5-HT1F 受容体を選択的に刺激して、ニューロペプチドの放出を抑制する。ゾルミトリプタンは5-HT1B/1D受容体刺激薬です。5-HT1Fを選択的に刺激するのはラスミジタンです。
- ⑶ エレヌマブは、電位依存性 Ca²⁺ チャネルに結合して、ニューロペプチドの放出を抑制する。エレヌマブはCGRP受容体に結合する抗体で、Ca²⁺チャネルには結合しません。
- ⑷ ガルカネズマブは、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に結合して、神経原性炎症を抑制する。ガルカネズマブはCGRPに結合して作用を阻害し、神経原性炎症を抑制します。
- ⑸ ロメリジンは、プロスタグランジン E2 の産生を抑制して、痛覚閾値を上昇させる。ロメリジンはCa²⁺チャネル遮断薬で、脳血管の収縮を抑えて片頭痛発作を予防します。
解説
正解は⑴と⑷です。エレトリプタンなどのトリプタン系薬は、脳血管の5-HT1B受容体を刺激して拡張した血管を収縮させ、三叉神経終末の5-HT1D受容体を刺激してCGRPなどの神経ペプチドの放出を抑えます。ガルカネズマブはCGRPに結合する抗体で、神経原性炎症を抑制して片頭痛の発作を予防します。5-HT1F受容体を選択的に刺激するのはラスミジタンで、ゾルミトリプタンは5-HT1B/1D受容体刺激薬です。エレヌマブはCGRP受容体に対する抗体で、ロメリジンはCa²⁺チャネル遮断による予防薬です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成