67 歳男性。身長160 cm、体重50 kg。パフォーマンスステータス(PS)…
67 歳男性。身長160 cm、体重50 kg。パフォーマンスステータス(PS)0 、非ホジキンリンパ腫に対する全身化学療法として、リツキシマブとベンダムスチンの併用療法を検討している。本治療開始前に、薬剤師が確認又は提案する事項として、適切なのはどれか。2つ選べ。(投与量)リツキシマブ(遺伝子組換え):(375 mg/m²)Day 1ベンダムスチン塩酸塩: (90 mg/m²)Day 2 、31 サイクル28 日(検査値)総ビリルビン1.0 mg/dL、AST 21 IU/L、ALT 17 IU/L、BUN 22.9 mg/dL、血清クレアチニン値1.2 mg/dL、赤血球数216 × 10⁴/μL、白血球数3,750/μL、好中球数1,880/μL、Hb 11.3 g/dL、血小板数21.4 × 10⁴/μL
- ⑴ 前投与薬として抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤が処方されていることを確認する。infusion reaction 予防のため、抗ヒスタミン剤や解熱鎮痛剤の前投与を確認します。
- ⑵ リツキシマブの減量を提案する。リツキシマブは体表面積に基づく標準量で投与し、本患者で減量する理由はありません。
- ⑶ ベンダムスチン塩酸塩の減量を提案する。好中球数や腎機能・肝機能は減量基準に該当せず、ベンダムスチンを減量する理由はありません。
- ⑷ EGFR 遺伝子変異が陽性であることを確認する。EGFR 遺伝子変異は肺がんの EGFR 阻害薬の適応判定に用いるもので、この治療では不要です。
- ⑸ 腫瘍崩壊症候群のリスク評価の実施を提案する。腫瘍崩壊症候群が起こることがあるため、治療前にリスク評価を行うよう提案します。
解説
正解は⑴と⑸です。リツキシマブは infusion reaction が高頻度に起こるため、投与前に抗ヒスタミン薬や解熱鎮痛薬などの前投与薬が処方されていることを確認します。また、リツキシマブとベンダムスチンは腫瘍崩壊症候群を起こすことがあり、腫瘍量や腎機能などからリスクを評価して予防策を講じる必要があります。この患者の肝機能、腎機能、好中球数は減量基準に該当しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成