この患者家族が、在宅で調剤済みのオキシコドンを管理する場合、麻薬及び向精神薬取締…
85 歳男性。肺がんで入院治療を行っていたが、在宅で緩和ケアを受けることになり退院した。痛みに対して、アセトアミノフェン錠が投与されていたが、先日から痛みが増してきたので、オピオイドが処方されることになった。終末期のため患者家族が服薬について管理している。現在の処方を以下に示す。(処方1 )オキシコドン徐放錠5 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 12 時間毎に投与 14 日分(処方2 )オキシコドン塩酸塩水和物散2.5 mg 1 回1 包痛いとき20 回分(20 包)(処方3 )酸化マグネシウム錠250 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 14 日分(処方4 )プロクロルペラジンマレイン酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 14 日分
この患者家族が、在宅で調剤済みのオキシコドンを管理する場合、麻薬及び向精神薬取締法に照らし合わせ、正しい説明はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 「家庭麻薬」として管理する。家庭麻薬はリン酸コデイン1%以下などの製剤を指し、調剤済みのオキシコドンは該当しません。
- ⑵ かぎのかかる堅固な保管庫での保管が必要である。かぎのかかる堅固な保管庫での保管は麻薬取扱者の義務で、患者家族には求められていません。
- ⑶ 管理者を決めて病院又は薬局に届け出る必要がある。患者家族が管理者を決めて病院や薬局に届け出る必要はありません。
- ⑷ 医師の許可があれば海外旅行に携帯できる。麻薬を携帯して出入国するには、医師の許可ではなく地方厚生(支)局長の許可が必要です。
- ⑸ 不要となった残薬は調剤した薬局に返却できる。不要となった調剤済みの麻薬は、調剤した薬局に返却することができます。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。在宅で患者や家族が管理する調剤済みの麻薬は、使用しなくなった場合、調剤した薬局や医療機関に返却することができます。返却を受けた麻薬小売業者は、職員の立会いのもとで廃棄し、廃棄後30日以内に都道府県知事に届け出ます。患者側には、かぎのかかる保管庫での保管や管理者の届出は求められておらず、家庭麻薬はコデインなど濃度の低い製剤を指す別の概念です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成