ループス様症状は、インフリキシマブ投与の中止と高用量のプレドニゾロン投与により軽…
32 歳女性。全大腸型潰瘍性大腸炎と診断され、プレドニゾロンで加療していたが再燃を繰り返したため、プレドニゾロンをインフリキシマブのバイオシミラー製剤に変更したところ軽快した。インフリキシマブに変更して6 ヶ月目に全身倦怠感と顔面(頬部)の広範な紅斑を認め、TNF 阻害薬誘発性のループス様症状と診断された。
ループス様症状は、インフリキシマブ投与の中止と高用量のプレドニゾロン投与により軽快した。このとき、消化性潰瘍の予防として使用されたのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ メサラジンメサラジンは潰瘍性大腸炎の治療薬で、消化性潰瘍の予防薬ではありません。
- ⑵ アレンドロン酸アレンドロン酸はステロイド性骨粗しょう症の予防に用いる薬で、消化性潰瘍の予防薬ではありません。
- ⑶ フェブキソスタットフェブキソスタットは高尿酸血症の治療薬で、消化性潰瘍の予防薬ではありません。
- ⑷ エトドラクエトドラクは NSAIDs で、むしろ消化性潰瘍のリスクを高めます。
- ⑸ ランソプラゾールランソプラゾールはプロトンポンプ阻害薬で、ステロイド投与時の消化性潰瘍予防に用いられます。
解説
正解は⑸です。高用量の副腎皮質ステロイド薬を投与すると、消化性潰瘍のリスクが高まるため、予防としてプロトンポンプ阻害薬のランソプラゾールなどが併用されます。プロトンポンプ阻害薬は胃壁細胞の H⁺,K⁺-ATPase を阻害して胃酸分泌を強く抑えます。メサラジンは潰瘍性大腸炎の治療薬、アレンドロン酸はステロイド性骨粗しょう症の予防薬で、目的が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成