薬剤師は、この女性に「主に A によって B が起こることがありますが、心配あり…
25 歳女性。妊娠なし。最近、便秘気味のため一般用医薬品を求めて薬局を訪れた。薬剤師が症状を確認したところ、ふきでもの(にきび)や食欲不振もみられた。一方、吐き気や腹部の痛みはなかったことから、以下の一般用医薬品を勧めた。大黄甘草湯エキス顆粒 12 包入り(6 日分)成分・分量本品2 包(3.75 g)中、以下の割合の大黄甘草湯エキス(1/2 量)0.75 g を含有する。日局ダイオウ・・・・・2.0 g 日局カンゾウ・・・・・1.0 g
薬剤師は、この女性に「主に A によって B が起こることがありますが、心配ありません。」と伝えた。 B に入るものとして、適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 発疹発疹は過敏症の症状で、心配ないとはいえず、服用を中止して相談する必要があります。
- ⑵ 尿の橙色への着色ダイオウのアントラキノン類により尿が橙色に着色することがありますが、心配はありません。
- ⑶ 手足の脱力感手足の脱力感はカンゾウによる偽アルドステロン症(低カリウム血症)の症状で、服用を中止すべきものです。
- ⑷ 筋肉痛筋肉痛はカンゾウによる低カリウム血症やミオパチーの症状である可能性があり、心配ないとはいえません。
- ⑸ 激しい腹痛を伴う下痢激しい腹痛を伴う下痢はダイオウの作用が強すぎる副作用で、服用を中止すべき症状です。
解説
正解は⑵です。大黄甘草湯に含まれるダイオウ(A)には、センノシドなどのアントラキノン誘導体が含まれています。これらの成分やその代謝物が尿中に排泄されると、尿が黄褐色から橙色、アルカリ性尿では赤色に着色することがありますが、健康上の問題はありません。発疹、手足の脱力感(偽アルドステロン症による低カリウム血症)、激しい腹痛を伴う下痢は副作用として対応が必要な症状です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成