脂質の生合成に関連する反応のうち、ビオチンが関与するのはどれか。1つ選べ。
38 歳女性。抜け毛が気になり薬局を訪れた。医薬品ではなく、まずはサプリメントで様子をみたいと希望した。薬剤師は、体毛や皮膚を乾燥から守るため脂質成分が重要であることを説明し、ビオチンを含有するサプリメントを紹介した。
脂質の生合成に関連する反応のうち、ビオチンが関与するのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ アセチルCoA からマロニルCoA を合成する反応アセチル CoA カルボキシラーゼはビオチンを補酵素として、アセチル CoA からマロニル CoA を合成します。
- ⑵ アシルカルニチンをアシルCoA に変換する反応アシルカルニチンからアシル CoA への変換はカルニチンアシルトランスフェラーゼが行い、ビオチンは関与しません。
- ⑶ 遊離コレステロールからコレステロールエステルを合成する反応コレステロールエステルの合成は ACAT や LCAT が行い、ビオチンは関与しません。
- ⑷ ホスファチジルコリンから脂肪酸を遊離する反応ホスファチジルコリンから脂肪酸を遊離するのはホスホリパーゼ A2 で、ビオチンは関与しません。
- ⑸ コレステロールから7-ヒドロキシコレステロールを合成する反応コレステロールの7α-水酸化は CYP7A1 が行い、ビオチンは関与しません。
解説
正解は⑴です。ビオチンはカルボキシラーゼの補酵素で、二酸化炭素(炭酸水素イオン)を基質に結合させるカルボキシ化反応に関わります。脂肪酸合成の律速段階であるアセチル CoA からマロニル CoA への反応は、アセチル CoA カルボキシラーゼがビオチンを補酵素として触媒します。ピルビン酸カルボキシラーゼやプロピオニル CoA カルボキシラーゼもビオチン依存性酵素です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成