体内動態が1-コンパートメントモデルに従う薬物800 mg をヒトに単回静脈内投…
体内動態が1-コンパートメントモデルに従う薬物800 mg をヒトに単回静脈内投与したところ、投与直後の血中濃度は40 μg/mL、投与6 時間後の血中濃度は5 μg/mL であった。この薬物の消失速度定数(h⁻¹)に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、ln2 = 0.69 とする。
- ⑴ 0.120.12 h⁻¹ では6時間後に約半分に下がるだけで、1/8までは低下しません。
- ⑵ 0.230.23 h⁻¹ は半減期を3時間と誤った場合の値で、6時間で1/4にしかなりません。
- ⑶ 0.356時間で1/8に低下するので半減期は2時間、k=0.69/2≒0.35 h⁻¹ です。
- ⑷ 0.690.69 h⁻¹ は半減期1時間の値で、6時間後には1/64まで低下してしまいます。
- ⑸ 2.02.0 は ln8≒2.07 を6で割り忘れた値です。
解説
正解は⑶です。1-コンパートメントモデルでは C=C₀・e^(-kt) が成り立ちます。血中濃度は40 μg/mL から6時間で5 μg/mL へと1/8に低下しており、これは半減期3回分にあたるので半減期は2時間です。消失速度定数は k=ln2/t1/2=0.69/2≒0.35 h⁻¹ となります。ln(40/5)=ln8=3×0.69=2.07 を6で割っても同じ値が得られます。投与量800 mg は分布容積の計算に使う値です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成