ある薬物の肝固有クリアランス(CLint)が肝血流量(Qh)と比較して十分に小さ…
ある薬物の肝固有クリアランス(CLint)が肝血流量(Qh)と比較して十分に小さい場合、その薬物の肝クリアランスはどのように近似できるか。1つ選べ。ただし、fu は血漿タンパク非結合形分率とする。
- ⑴ QhQhはCLintが血流量より十分大きい場合(血流律速)の近似です。
- ⑵ CLintCLintをそのまま用いると、タンパク結合(非結合形分率)の影響が考慮されていません。
- ⑶ fu・Qhfu・Qhは本問の条件から導かれる近似式ではありません。
- ⑷ fu・CLint分母がほぼQhとなり、CLh≒fu・CLintと近似できるので正答です。
- ⑸ CLint/fuCLint/fuはモデル式から導かれる形ではありません。
解説
正解は⑷です。肝クリアランスはwell-stirredモデルで CLh=Qh・fu・CLint/(Qh+fu・CLint) と表されます。fu・CLint が Qh より十分小さい場合、分母はほぼQhとなるので CLh≒fu・CLint と近似できます。このような薬物(ワルファリン、フェニトインなど)では、肝クリアランスが代謝酵素の活性やタンパク結合の変化に影響されやすく、血流量の変化には影響されにくくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成