メチラポンによるコルチゾール産生抑制の機序はどれか。1つ選べ。
メチラポンによるコルチゾール産生抑制の機序はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌抑制メチラポンは ACTH 分泌を抑えるのではなく、コルチゾール低下によりむしろ ACTH を増加させます。
- ⑵ ソマトスタチンの分泌亢進ソマトスタチンの分泌亢進はメチラポンの作用ではありません。ソマトスタチン類似体はオクトレオチドです。
- ⑶ 副腎皮質細胞壊死副腎皮質細胞を壊死させるのはミトタンの作用で、メチラポンではありません。
- ⑷ 3 β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素の阻害3β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素を阻害するのはトリロスタンです。
- ⑸ 11 β-水酸化酵素の阻害11β-水酸化酵素を阻害し、11-デオキシコルチゾールからコルチゾールへの変換を止めます。
解説
正解は⑸です。メチラポンは副腎皮質のステロイド合成の最終段階を担う11β-水酸化酵素(CYP11B1)を阻害し、11-デオキシコルチゾールからコルチゾールへの変換を止めます。そのためクッシング症候群の治療に用いられるほか、下垂体の ACTH 分泌予備能を調べる検査にも使われます。コルチゾールが減ると負のフィードバックが外れて ACTH はむしろ増える点が、⑴を否定する根拠になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成