避難者から「感染対策について色々な噂を聞いて不安になった」と相談を受けた薬剤師の…
震度7 の地震が発生した。避難所では、臨時の診療所が開設されており、薬剤師が災害救助要員として参加した。この地域では、吐き気や咽頭痛の症状と共に微熱や悪寒がみられるというウイルス感染症が流行し始めていた。この感染症について、避難者の間ではSNS(Social Networking Service)などで、不正確な感染対策の噂が広まっていた。
避難者から「感染対策について色々な噂を聞いて不安になった」と相談を受けた薬剤師の対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 現時点で判明していること、していないことを整理して伝えた。判明していること、していないことを整理して伝えるのは、不正確な噂への適切な対応です。
- ⑵ 薬剤師は法的に薬に関する相談以外には答えることはできないと伝えた。薬剤師が薬以外の相談に応じてはならないという法的制限はなく、相談を断る対応は適切ではありません。
- ⑶ 避難者が聞いた噂や不安になった理由について傾聴した。避難者の聞いた噂や不安の理由を傾聴することは、不安の軽減につながる適切な対応です。
- ⑷ 避難者が不安になった理由について他職種と共有した。不安の理由を他職種と共有することは、避難所全体での対応に役立つ適切な行動です。
- ⑸ これからも不安なことがあれば遠慮なく相談して欲しいと伝えた。今後も遠慮なく相談するよう伝えることは、避難者の安心につながる適切な対応です。
解説
正解は⑵です。災害時の避難所では、感染症や健康に関する不正確な情報が広がりやすく、薬剤師は医療の専門職として、正確な情報の提供や不安の軽減に関わることが期待されています。薬に関する相談以外に答えられないという法的な制限はなく、そのように突き放す対応は適切ではありません。判明していることとしていないことを整理して伝える、噂や不安の理由を傾聴する、情報を他職種と共有する、いつでも相談するよう伝えることはいずれも適切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成