前問の選択肢 1 ~ 5 に挙げた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはど…
62 歳女性。身長152 cm、体重41 kg。片頭痛と抑うつに対して次の処方が出されていた。(処方)リザトリプタン口腔内崩壊錠10 mg 1 回1 錠頭痛時 10 回分(10 錠)ミルタザピン錠30 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝前 28 日分
前問の選択肢 1 ~ 5 に挙げた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ミルタザピンは、アドレナリン α2 受容体を遮断する。ミルタザピンはα2受容体を遮断して、ノルアドレナリンとセロトニンの遊離を促進します。
- ⑵ オランザピンは、ドパミンD2 受容体を選択的に遮断する。オランザピンはD2受容体だけでなく多くの受容体を遮断する多元受容体作用抗精神病薬(MARTA)です。
- ⑶ ガバペンチンは、神経終末のCa²⁺ 流入を促進する。ガバペンチンはCa²⁺チャネルのα2δサブユニットに結合して、神経終末へのCa²⁺流入を抑制します。
- ⑷ ビペリデンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する。ビペリデンはムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する抗コリン薬です。
- ⑸ プラミペキソールは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害する。プラミペキソールはドパミンD2受容体作動薬で、セロトニン再取り込み阻害作用はありません。
解説
正解は⑴と⑷です。ミルタザピンはノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)で、シナプス前のアドレナリンα2受容体を遮断してノルアドレナリンとセロトニンの遊離を促進します。ビペリデンはムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する抗コリン薬です。オランザピンはドパミン、セロトニン、ヒスタミンなど多くの受容体を遮断するMARTAで、ガバペンチンはCa²⁺流入を抑制し、プラミペキソールはドパミン受容体作動薬です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成