脳血管障害とその後遺症の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか…
脳血管障害とその後遺症の治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ バクロフェンは、γ-アミノ酪酸GABAA 受容体を刺激することで、脳血管障害に伴う筋痙縮を抑制する。バクロフェンはGABAB受容体を刺激して脊髄反射を抑え、痙縮を改善します。GABAA受容体ではありません。
- ⑵ ファスジルは、Rho キナーゼを阻害してミオシン軽鎖の脱リン酸化を阻害することで、くも膜下出血術後の脳血管れん縮を抑制する。ファスジルはRhoキナーゼを阻害してミオシン軽鎖のリン酸化を抑え、血管平滑筋を弛緩させます。脱リン酸化を阻害するのではありません。
- ⑶ オザグレルは、プロスタノイドTP 受容体を遮断することで、脳血流量の低下を抑制する。オザグレルはトロンボキサンA2合成酵素を阻害する薬で、TP受容体の遮断薬ではありません。
- ⑷ イフェンプロジルは、アドレナリン α 受容体を刺激することで、脳梗塞後遺症に伴うめまいを改善する。イフェンプロジルはα受容体を遮断して脳血流を増加させ、めまいを改善します。刺激するのではありません。
- ⑸ エダラボンは、フリーラジカルを消去して脂質過酸化を抑制することで、脳梗塞急性期において脳保護作用を示す。エダラボンはフリーラジカルを消去して脂質過酸化を抑え、脳梗塞急性期に脳保護作用を示します。
解説
正解は⑸です。エダラボンはフリーラジカルを消去して脂質過酸化を抑えることで、脳梗塞急性期に生じる血管内皮細胞や神経細胞の障害を防ぐ脳保護薬です。バクロフェンはGABAB受容体を刺激して痙縮を抑え、ファスジルはRhoキナーゼを阻害してミオシン軽鎖のリン酸化を抑え、血管れん縮を防ぎます。オザグレルはトロンボキサンA2合成酵素の阻害薬、イフェンプロジルはα受容体を遮断して脳血流を改善する薬です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成