70歳の男性。長年の喫煙歴がある。しばらく歩くとふくらはぎが痛くなり、立ち止まっ…
70歳の男性。長年の喫煙歴がある。しばらく歩くとふくらはぎが痛くなり、立ち止まって休むと治まる。足関節と上腕の血圧の比が低下していた。この病気と治療の考え方として、正しいのはどれか。
- ⑴ 下肢の深部の静脈に血栓ができる病気で、ワルファリンによる抗凝固療法が中心となる。深部静脈血栓症では下肢の腫れが主で、歩くと痛み休むと治まる症状とは異なります。
- ⑵ 下肢の動脈の粥状硬化で血流が不足する病気で、禁煙や歩行訓練などが行われる。閉塞性動脈硬化症で、禁煙や運動療法に加え、シロスタゾールなどの抗血小板薬を用います。
- ⑶ 下肢の静脈の弁の働きが悪くなる病気で、弾性ストッキングが治療の中心となる。これは下肢静脈瘤の特徴で、動脈の血流不足による痛みとは異なります。
- ⑷ 心臓の弁が狭くなって全身の血流が落ちる病気で、下肢に限って血圧の差が生じる。足関節と上腕の血圧の比の低下は、下肢の動脈の狭窄や閉塞を示します。
- ⑸ 寒さで指先の動脈がけいれんする病気で、手指が白から紫、赤へと色を変える。これはレイノー現象の特徴で、歩行で生じるふくらはぎの痛みとは異なります。
解説
正解は、下肢の動脈の粥状硬化で血流が不足する病気で、禁煙と歩行訓練、抗血小板薬が用いられるというものです。閉塞性動脈硬化症では、歩くと筋の血流が足りなくなって痛み、休むと治まる間欠性跛行がみられます。足関節と上腕の血圧の比の低下が診断の手がかりです。治療では禁煙と運動療法を基本とし、シロスタゾールなどの抗血小板薬を用い、重症では血行再建術を行います。
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