72歳の女性。脂質異常症でスタチンを服用している。最近、手足の力が入りにくいと訴…
72歳の女性。脂質異常症でスタチンを服用している。最近、手足の力が入りにくいと訴え、血液検査が行われた。臨床検査の値の解釈について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 尿たんぱくが陽性のときは、まず肝臓の障害を疑うのが基本である。尿たんぱくの陽性は、主に腎臓の糸球体の障害を疑う所見です。
- ⑵ 血清アルブミンの低下は、主に骨格筋の障害を反映して起こる。血清アルブミンの低下は、主に栄養状態や肝臓での合成の低下を反映します。
- ⑶ 総ビリルビンの上昇は、糸球体ろ過速度の低下を直接示す所見である。総ビリルビンの上昇は、溶血や肝臓・胆道の障害を示します。
- ⑷ クレアチンキナーゼの上昇は、骨格筋の障害を示す重要な所見となる。筋肉の細胞が壊れると、細胞内の酵素が血中に出て値が上がります。
- ⑸ 血清カリウムが低下すると、筋力の低下や不整脈を招きうる。カリウムは筋や神経の興奮に関わり、低下すると脱力や不整脈が起こります。
解説
正解は⑷と⑸です。スタチンでは横紋筋融解症が起こることがあり、筋肉が壊れると血中のクレアチンキナーゼが上昇します。血清カリウムの低下でも筋力の低下や不整脈が起こります。血清アルブミンは栄養状態や肝臓の合成能を、尿たんぱくは腎臓の糸球体の障害を、総ビリルビンは溶血や肝臓・胆道の障害を反映します。検査値は症状と合わせて解釈します。
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