70歳の男性が、間質性肺炎のためプレドニゾロン1日40 mgの服用を始め、免疫抑…
70歳の男性が、間質性肺炎のためプレドニゾロン1日40 mgの服用を始め、免疫抑制薬も併用して数か月続ける予定である。長期間の高用量ステロイドによる感染症に備えて、薬剤師が医師に提案する内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 結核の予防として、イソニアジドをリファンピシンと組み合わせて4剤目まで加えるよう提案する。潜在性結核感染の治療は通常イソニアジド単剤などで行い、多剤併用は活動性結核の治療です。適応を確認せずに加える提案は適切ではありません。
- ⑵ 真菌感染の予防として、ニューモシスチス肺炎にも有効なフルコナゾールの内服を提案する。ニューモシスチスは細胞膜にエルゴステロールをもたず、フルコナゾールなどのアゾール系抗真菌薬は予防に用いられません。
- ⑶ 帯状疱疹の予防として、アシクロビルの点滴を週に1回行うよう提案する。アシクロビルは半減期が短く、週1回の点滴で予防効果は期待できません。この場面で優先される予防とも異なります。
- ⑷ 細菌感染の予防として、セファゾリンの点滴を毎日続けるよう提案する。予防のために注射用セフェム系薬を毎日続けることは一般的でなく、耐性菌の原因にもなります。この場面で備えるべき日和見感染症とも合いません。
- ⑸ ニューモシスチス肺炎の予防として、スルファメトキサゾール・トリメトプリムの内服を提案する。高用量ステロイドと免疫抑制薬の併用ではニューモシスチス肺炎のリスクが高く、予防にスルファメトキサゾール・トリメトプリムの内服が用いられます。
解説
正解は、ニューモシスチス肺炎の予防としてスルファメトキサゾール・トリメトプリムを提案する対応です。プレドニゾロンを高用量で長期に使い、免疫抑制薬も併用する患者では細胞性免疫が低下し、ニューモシスチス肺炎を起こしやすくなります。発症すると重症化しやすいため、予防投与が推奨されます。ニューモシスチスはアゾール系抗真菌薬では予防できない点や、予防目的の抗菌薬の漫然とした注射を避ける点も押さえておきましょう。
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