調節障害を有し0.1%ピロカルピン塩酸塩点眼によって縮瞳がみられる疾患はどれか。
調節障害を有し0.1%ピロカルピン塩酸塩点眼によって縮瞳がみられる疾患はどれか。
- ⑴ Adie 症候群節後線維障害による脱神経過敏で、低濃度ピロカルピンでも縮瞳し、調節障害も伴います。
- ⑵ Duane 症候群Duane症候群は眼球運動の異常で、瞳孔や調節の異常はありません。
- ⑶ Horner 症候群Horner症候群は交感神経の障害で縮瞳しており、ピロカルピン試験の対象ではありません。
- ⑷ Parinaud 症候群Parinaud症候群は中脳背側の障害で、低濃度ピロカルピンへの過敏性は示しません。
- ⑸ 動眼神経麻痺動眼神経麻痺は節前線維の障害が多く、低濃度ピロカルピンには通常反応しません。
解説
正解は⑴です。Adie症候群(瞳孔緊張症)は毛様体神経節またはその節後線維の障害で、片眼の散瞳、対光反射の消失・減弱、近見反応での緩徐な縮瞳と調節障害を示します。節後線維の障害による脱神経過敏のため、正常眼では反応しない0.1%程度の低濃度ピロカルピンでも縮瞳がみられ、診断に用いられます。Horner症候群は縮瞳、動眼神経麻痺は節前線維の障害で低濃度ピロカルピンに通常反応せず、Parinaud症候群は対光近見反応解離を示します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成