38 歳の女性。眼瞼腫脹を主訴に来院し、甲状腺眼症と診断された。正面視と下方視の…
38 歳の女性。眼瞼腫脹を主訴に来院し、甲状腺眼症と診断された。正面視と下方視の写真(別冊No. 7)を別に示す。この徴候はどれか。
- ⑴ GiffordGifford徴候は上眼瞼の翻転が困難になる所見です。
- ⑵ Graefe下方視で上眼瞼の下降が遅れ上方の強膜が見える所見で、甲状腺眼症の代表的徴候です。
- ⑶ MöbiusMöbius徴候は甲状腺眼症でみられる輻湊不全です。
- ⑷ SeidelSeidel現象は角膜創からの房水漏出の確認法で、甲状腺眼症の徴候ではありません。
- ⑸ StellwagStellwag徴候は瞬目の減少で、下方視の所見ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。写真は確認できませんが、正面視と下方視の写真が示されていることから、下方視で上眼瞼が眼球の動きに遅れて下がらず、上方の強膜が露出する所見を問うていると考えられます。これがGraefe徴候で、甲状腺眼症の代表的な眼瞼所見です。Giffordは上眼瞼の翻転困難、Möbiusは輻湊不全、Stellwagは瞬目の減少、Seidelは角膜創からの房水漏出(または緑内障の視野の弓状暗点)を示す名称で、下方視の所見とは異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成