53 歳の男性。近見視力不良を主訴に来院した。屈折検査で両眼1.00D の遠視で…
53 歳の男性。近見視力不良を主訴に来院した。屈折検査で両眼1.00D の遠視であった。調節力が1.00D であり、遠用部 +1.00D、近見加入2.00D の二重焦点眼鏡を処方した。この眼鏡で明視域はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 10 cm から25 cm まで近点は約33cm(3.00D)なので、25cmより近くは見えません。
- ⑵ 25 cm から33 cm まで25〜33cmは近点より内側で、この眼鏡では明視できません。
- ⑶ 33 cm から50 cm まで近用部では遠点50cm(2.00D)、近点約33cm(3.00D)となり、この範囲が明視域です。
- ⑷ 50 cm から1 m まで50cm〜1mは近用部の遠点と遠用部の近点の間で、どちらでも明視できない範囲です。
- ⑸ 1 m から無限遠まで遠用部で遠視が完全矯正され、調節1.00Dで1mから無限遠まで明視できます。
解説
正解は⑶と⑸です。遠用部+1.00Dで1.00Dの遠視が完全矯正されるので、遠点は無限遠です。調節力1.00Dを使うと1.00Dまで、つまり眼前1mまでピントが合い、遠用部の明視域は1mから無限遠です。近用部は+1.00D+2.00D=+3.00Dで、遠視を差し引くと2.00Dの近視の状態になるため遠点は50cmです。さらに調節1.00Dを加えると3.00D、すなわち約33cmが近点となり、近用部の明視域は33cmから50cmになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成