35 歳の男性。健康診断で眼底の異常を指摘され来院した。数年前から暗所での見えづ…
35 歳の男性。健康診断で眼底の異常を指摘され来院した。数年前から暗所での見えづらさを自覚していたという。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。動的視野検査を行った際の右眼の途中経過(別冊No. 6)を別に示す。Ⅴ/4e のイソプタを結んだ後Ⅰ/4e 視標での測定を進めている段階である。実線はⅤ/4e イソプタ、点線はⅠ/4e を動かした軌跡、✓印はⅠ/4e での応答をプロットした点を示す。測定手順として適正なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ Ⅴ/4e イソプタを再検する。Ⅴ/4eのイソプタはすでに結ばれており、再検の必要はありません。
- ⑵ Ⅲ/4e 視標でのイソプタ測定を先に行う。Ⅴ/4eとⅠ/4eの間の視野を把握するため、Ⅲ/4eのイソプタを先に測定します。
- ⑶ Ⅰ/4e 視標でイソプタの測定を続ける。Ⅰ/4eで応答が得られており、イソプタの測定を続けて完成させます。
- ⑷ Ⅰ/4e 視標でMariotte 盲点を測定する。Mariotte盲点の測定は本例の測定手順として優先されません。
- ⑸ Ⅰ/3e 視標でのイソプタ測定を先に行う。より暗いⅠ/3eの測定を先に行う理由はありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑶です。図は確認できませんが、暗所での見えづらさと眼底異常から網膜色素変性が疑われ、輪状暗点などの検出が重要です。Ⅴ/4eとⅠ/4eの間には感度差が大きく、その間の視野の状態を把握するためⅢ/4eのイソプタを先に測定しておくのが適切とされます。またⅠ/4eで応答が得られている範囲があるため、Ⅰ/4eによるイソプタの測定も続けて完成させます。Ⅴ/4eの再検やMariotte盲点の測定、Ⅰ/3eの先行は本例では優先されません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-10.html)を加工して作成