眼位検査で遠見35 Δの外方偏位が観察された症例において、視力は右1.2(矯正不…
眼位検査で遠見35 Δの外方偏位が観察された症例において、視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。両眼開放下での眼位は斜位で視力は0.2 であった。治療として正しいのはどれか。
- ⑴ 斜視手術外方偏位を手術で矯正すれば、斜位近視の原因となる過剰な輻湊が不要になります。
- ⑵ 輻湊訓練すでに過剰な輻湊で斜位を保っており、輻湊訓練は適しません。
- ⑶ 矯正眼鏡処方単眼では屈折異常がなく、矯正眼鏡は不適切です。
- ⑷ 視力増強訓練単眼視力は良好で、弱視ではないため視力増強訓練は不要です。
- ⑸ 抑制除去訓練両眼開放下で斜位を保っており、抑制除去訓練の適応ではありません。
解説
正解は⑴です。単眼ではそれぞれ1.2と良好な視力が得られるのに、両眼開放で斜位を保っているときの視力が0.2に低下しているのは、斜位近視の状態です。遠見35Δという大きな外方偏位を融像で斜位に保つため、強い輻湊とそれに連動した調節が働き、近視化して遠方がぼやけます。根本の原因である外方偏位を斜視手術で矯正すれば、過剰な輻湊と調節が不要となり、両眼開放視力も改善します。近視矯正眼鏡はこの状態を固定してしまうため適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-10.html)を加工して作成