35 歳の男性。眼位は5m、0.3 m ともに50 Δの間欠性外斜視である。外部…
35 歳の男性。眼位は5m、0.3 m ともに50 Δの間欠性外斜視である。外部視標呈示型のオートレフラクトメータを用いて5m の距離の調節視標を見たときの、片眼遮閉下の屈折度数(別冊No. 8A)及び両眼開放下の屈折度数(別冊No. 8B)を別に示す。この疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 脳幹部の虚血が原因である。斜位近視は外斜視の代償によるもので、脳幹の虚血は原因ではありません。
- ⑵ 過剰な輻湊性調節が原因である。融像のための過剰な輻湊に伴う輻湊性調節で近視化します。
- ⑶ 近見時に同側性複視を自覚する。外斜視で複視を自覚する場合は交差性複視です。
- ⑷ 両眼で見ようとすると散瞳する。近見反応として縮瞳を伴い、散瞳はしません。
- ⑸ 両眼で見ようとするとぼやける。両眼開放で近視化するため、遠方がぼやけます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑸です。図は確認できませんが、50Δの大きな間欠性外斜視で、片眼遮閉下と両眼開放下の屈折度数を比べていることから、斜位近視が考えられます。両眼で見ようとすると、大きな外方偏位を融像で抑えるための過剰な輻湊に伴って調節(輻湊性調節)が働き、近視化して遠方がぼやけます。近見反応として縮瞳も伴い、散瞳はしません。脳幹の虚血とは関係がなく、外斜視なので複視を自覚する場合は交差性です。治療は外斜視の手術です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-10.html)を加工して作成