調節障害をきたさない疾患はどれか。
調節障害をきたさない疾患はどれか。
- ⑴ 糖尿病糖尿病では水晶体や毛様体の変化により調節力が低下することがあります。
- ⑵ Adie 症候群Adie症候群は毛様体神経節の障害で、緊張性瞳孔と調節麻痺を起こします。
- ⑶ 重症筋無力症重症筋無力症は横紋筋の外眼筋や挙筋を侵し、平滑筋の内眼筋は侵さないため調節障害を起こしません。
- ⑷ 動眼神経麻痺動眼神経には副交感線維が含まれ、麻痺すると調節麻痺と散瞳を起こします。
- ⑸ Fisher 症候群Fisher症候群は外眼筋麻痺に加えて内眼筋麻痺を伴うことがあり、調節障害が起こり得ます。
解説
正解は⑶です。重症筋無力症は神経筋接合部のアセチルコリン受容体の障害で、眼瞼下垂や外眼筋麻痺による複視を起こしますが、毛様体筋や瞳孔括約筋など平滑筋の内眼筋は侵されないため、調節障害は通常きたしません。糖尿病では若年でも調節力が低下し、Adie症候群は緊張性瞳孔と調節麻痺、動眼神経麻痺は副交感線維が障害されて調節麻痺と散瞳、Fisher症候群では内眼筋麻痺を伴うことがあります。瞳孔所見の有無が鑑別の手がかりになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成