瞳孔の対光・近見反応解離が生じるのはどれか。
瞳孔の対光・近見反応解離が生じるのはどれか。
- ⑴ 橋出血橋出血では両側のピンホール瞳孔がみられ、反応解離は特徴ではありません。
- ⑵ 動眼神経麻痺動眼神経麻痺では対光反射と近見反応がともに消失します。
- ⑶ 有機リン中毒有機リン中毒では著しい縮瞳がみられ、反応解離ではありません。
- ⑷ Horner 症候群Horner症候群は縮瞳を示しますが、対光反射も近見反応も保たれます。
- ⑸ Parinaud 症候群中脳背側の障害で対光反射が減弱し、近見反応は保たれる解離を示します。
解説
正解は⑸です。Parinaud症候群(中脳背側症候群)は松果体腫瘍などで中脳背側が障害される病態で、上方注視麻痺、輻湊後退眼振、眼瞼後退とともに、対光反射が減弱しても近見反応は保たれる対光-近見反応解離を示します。視蓋前域の対光反射線維が障害される一方、近見反応の経路はより腹側を通るためです。動眼神経麻痺では両反応とも消失し、有機リン中毒は縮瞳、Horner症候群は縮瞳、橋出血は著しい縮瞳(ピンホール瞳孔)を来します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-10.html)を加工して作成