48 歳の女性。1年前から見えにくさを感じるようになり来院した。視力は右1.0(…
48 歳の女性。1年前から見えにくさを感じるようになり来院した。視力は右1.0(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。前眼部、中間透光体および眼底に異常を認めない。視野(別冊No. 6)を別に示す。予想される病変部位はどれか。
- ⑴ 左視神経左視神経の障害では左眼のみの視野障害と視力低下を来します。
- ⑵ 視交叉視交叉の障害では両耳側半盲を来します。
- ⑶ 左外側膝状体左外側膝状体の障害では右同名半盲が典型で、四分盲は頭頂葉・側頭葉の障害で典型的です。
- ⑷ 左前頭葉前頭葉には視路が通らず、視野障害を来しません。
- ⑸ 左頭頂葉視放線の上方線維が通る頭頂葉の障害で、反対側下方の同名四分盲を来します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。視野は確認できませんが、視力が良好で眼球に異常がないことから、視路後方の障害と考えられます。正答から、右下の同名四分盲が示されていると推測されます。視放線のうち上方の線維(下方視野を担う)は頭頂葉を通るため、左頭頂葉の障害では右下の同名四分盲を生じます。左側頭葉の障害では右上の四分盲となります。視交叉は両耳側半盲、外側膝状体は同名半盲、前頭葉は視路を含みません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-10.html)を加工して作成