35歳の男性。アレルギー性結膜炎で処方された副腎皮質ステロイドの点眼を、受診しな…
35歳の男性。アレルギー性結膜炎で処方された副腎皮質ステロイドの点眼を、受診しないまま数か月続けていた。この点眼を長く続けた場合に、とくに注意して確認すべき副作用として正しいのはどれか。
- ⑴ 手足の先がしびれ、尿路に結石ができやすくなる。手足のしびれや尿路結石は、炭酸脱水酵素阻害薬を内服したときにみられる副作用です。
- ⑵ 瞳孔が強く縮み、夕方や暗い場所で視野が暗く感じられる。瞳孔が強く縮んで暗く見えるのは、ピロカルピンなどの縮瞳薬でみられる副作用です。
- ⑶ 気管支が収縮し、ぜん息のある人では発作が起こりやすくなる。気管支の収縮は、β遮断薬の点眼が鼻涙管から全身へ吸収されて起こる副作用です。
- ⑷ 虹彩の色素が増え、茶色の部分が少しずつ濃くなってくる。虹彩の色が濃くなるのは、プロスタグランジン関連薬の点眼でみられる副作用です。
- ⑸ 眼圧が上がり、気付かないうちに視野が欠けてくる。ステロイドは線維柱帯からの房水の流出を減らし、眼圧を上げることがあります。続けると緑内障になります。
解説
とくに確認すべきなのは眼圧の上昇です。副腎皮質ステロイドの点眼を長く続けると、線維柱帯からの房水の流出が減って眼圧が上がることがあり、自覚症状のないまま視神経が傷んで視野が欠けていきます。白内障や感染症にも注意が必要です。気管支の収縮はβ遮断薬、手足のしびれと尿路結石は炭酸脱水酵素阻害薬、虹彩の色の変化はプロスタグランジン関連薬、強い縮瞳は縮瞳薬の副作用です。
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