父が先天赤緑色覚異常で、母は色覚が正常であり保因者でもない夫婦が、将来生まれる子…
父が先天赤緑色覚異常で、母は色覚が正常であり保因者でもない夫婦が、将来生まれる子どもの色覚について相談に来た。先天赤緑色覚異常はX連鎖潜性(劣性)遺伝である。この夫婦の子どもについて正しいのはどれか。
- ⑴ 子どもは性別によらず、4人に1人の割合で赤緑色覚異常を示す。4人に1人は常染色体潜性遺伝で両親とも保因者の場合の割合です。この夫婦の子どもは色覚異常を示しません。
- ⑵ 息子は父の体質を受け継ぐため、半数が赤緑色覚異常を示す。息子は父からY染色体を受け継ぎ、X染色体は正常な母から受け継ぐため、色覚異常にはなりません。
- ⑶ 息子は症状を示さないが、全員が異常な遺伝子をもつ保因者になる。息子は父のX染色体を受け継がないため、異常な遺伝子をもちません。男性は保因者にもなりません。
- ⑷ 娘は父の異常なX染色体を受け継ぐため、全員が保因者になる。娘は父のX染色体を必ず受け継ぎ、母からは正常なX染色体を受け継ぐので、全員が保因者になります。
- ⑸ 娘は異常なX染色体を1本もつため、半数が赤緑色覚異常を示す。娘は母から正常なX染色体も受け継ぐため、潜性の遺伝子の働きが表に出ず、色覚は正常です。
解説
正しいのは、娘が全員保因者になるという記述です。X連鎖潜性遺伝では、父のX染色体は娘だけに受け継がれ、息子には父のY染色体が伝わります。母が正常で保因者でもない場合、娘は父の異常なX染色体と母の正常なX染色体をもつので色覚は正常ですが、全員が保因者になります。息子は母から正常なX染色体を受け継ぐため、色覚異常にも保因者にもなりません。
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