38 歳の女性。下顎右側の咬合痛を主訴として来院した。5 日前から自覚していると…
38 歳の女性。下顎右側の咬合痛を主訴として来院した。5 日前から自覚しているという。囊胞摘出術と歯根尖切除術を行うこととした。初診時のパノラマエックス線画像(別冊No. 6A)、歯科用コーンビームCT(別冊No. 6B)及び処置中の口腔内写真(別冊No. 6C)を別に示す。次回来院時に行うべきなのはどれか。1 つ選べ。
- ⑴ 舌圧検査舌圧検査は舌の運動機能の評価で、下顎の根尖部手術後の評価には用いません。
- ⑵ SW テストオトガイ神経の損傷による下唇やオトガイ部の知覚異常を、触覚閾値で評価します。
- ⑶ 感染根管治療歯根尖切除術の前に根管治療は済ませておくのが原則で、次回来院時に行う処置ではありません。
- ⑷ 栓塞子の装着栓塞子は上顎の顎欠損などで鼻腔との交通を塞ぐ補綴装置で、本例には不要です。
- ⑸ 濾紙ディスク法濾紙ディスク法は味覚の検査で、下顎根尖部の手術後に評価する項目ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。写真は提示されていませんが、下顎右側の小臼歯部から大臼歯部の根尖部で、囊胞摘出術と歯根尖切除術を行っています。この部位はオトガイ孔やオトガイ神経に近く、術中の操作や術後の腫脹によって下唇やオトガイ部の知覚異常が生じることがあります。次回来院時には、SWテスト(Semmes-Weinsteinモノフィラメントによる触覚閾値の検査)で知覚異常の有無と程度を評価します。舌圧検査は舌の運動機能、濾紙ディスク法は味覚、栓塞子は上顎欠損の補綴装置です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成