ソクマル歯科医師

84 歳の男性。摂食嚥下機能の精査を希望して近医からの紹介があり家族とともに来院…

84 歳の男性。摂食嚥下機能の精査を希望して近医からの紹介があり家族とともに来院した。4 年前に脳梗塞を発症してから食事量が減少していたがそのままにしていたところ、2 か月前に誤嚥性肺炎を発症して気管切開が行われ、現在も気管カニューレが挿入されている。誤嚥性肺炎発症後、栄養は胃瘻で管理されている。口腔内の診察では、特記すべき問題がなかった。嚥下造影検査時、嚥下後のむせは認められなかった。嚥下障害のスクリーニングの結果を表に示す。とろみ付き液体嚥下時の嚥下造影検査の写真(別冊No. 7)を別に示す。項目 指標 結 果RSST 2 回以下で問題あり 4 回MWST 3 点以下で問題あり 5 点咳テスト むせなしで陽性 陽性摂食嚥下機能の管理にあたって注意すべきなのはどれか。2 つ選べ。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。

解説

正解は⑵と⑷です。写真は提示されていませんが、咳テストが陽性(むせがない)で、嚥下造影検査でも嚥下後にむせが認められないことから、気道に侵入した食物に対して咳反射が起こらない不顕性誤嚥に注意が必要です。また、気管切開で気管カニューレが挿入されていると、声門下圧を高められず有効な咳ができないため、誤嚥物の喀出が困難になります。RSSTとMWSTは問題がなくても不顕性誤嚥は否定できません。気道狭窄、絞扼反射の消失、唾液分泌量の増加は本例の主な注意点ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-02.html)を加工して作成

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